【コラム】コココ通信 2通目「自分と相手の"境界線"について」
自分と相手は異なる存在ではあるけれど、心の重なり合う部分もあり、心を通い合わせることで「あたたかい境界線」が生まれてくる、それによって心地よいコミュニケーションができるようになり、心も和んでいく。
そんな、”わたしとあなた”の境界線について、まりこ先生が語りかけます。
読めば、人との距離を考えて凝り固まった肩が、ふっと軽くなること、間違いなしです^^
コココ通信 1通目「自分とのコミュニケーション」
初めまして!!コココのスタッフの岩井真里子です。
北海道札幌で生まれ、高校までの18年間と仕事の関係で6年ほど札幌で過ごしました。聾学校の教員という仕事に27年と4ヶ月携わり、この教員生活の中で思うところがあり、2年ほど前に現場を離れました。
私自身生まれつき耳が聞こえないことでいろいろ体験してきたこと、また聾学校で聞こえない生徒たちや聞こえない子どもを持つご家族の方々との出会いを通して学んだことは、今の私にとってかけがえのない宝物になっています。この宝物を今後の活動に少しずつ活かしていけたらという思いで、日々過ごしています。
さて、今回は自己紹介も兼ねて私の趣味について少しお話ししていきたいと思います。趣味は、「コーヒーを飲むこと」です(笑)今パッと頭に浮かんだことをそのまま言葉にしてしまいましたが、この他に、絵画、読書、カフェ巡り、美術館巡り、音楽鑑賞等々、最近はYouTubeを観ることも好きな時間の1つになっています。自分とじっくり向き合いながら絵を描いたり想いを文章にしたりする時間も好きですし、友達と一緒に美味しいコーヒーを飲みながら談笑したりする時間も好きです。また気になるイベントがあったら、積極的に参加します。あと、これは趣味というのかどうかわかりませんが、毎年梅干しと味噌を作っています。最近はソーセージやみかんのふりかけ、豆板醤作りをして、仲間達とわいわい楽しい時間を過ごしました。自然風景を眺めて過ごす時間も私にとって貴重な時間の1つですね。
今こうして趣味を挙げていって、気がついたことがあります。私なりのコミュニケーションの楽しみ方があるのだということ。人によって、好きなことは様々で、その好きなことと向き合っている時間は、無意識のうちに自分とのコミュニケーションをしているということになるのではないでしょうか。コミュニケーションというと、人とのやりとりというイメージをもちがちですが、コミュニケーションも人それぞれ。自然風景とのふれあいやコーヒーを飲む瞬間、画用紙に筆を乗せるその作業などを通して、自分との対話を知らない間にしていて、それが日常生活の中における他者との関わりにいろいろな影響を及ぼしているのではないかと、最近思うようになってきています。
ただ、仕事のことだったり人間関係のことだったり、日常生活を送る上でなかなか避けて通ることのできない人との関わり。そこで何かしらコミュニケーションのつまずきを感じている人はたくさんいらっしゃると思います。私自身もそうでしたから。そんな私が、これらの趣味を通して気がついたことは、自分と向き合う時間を丁寧に作ることの大切さでした。自分自身とのコミュニケーション、つまり自分自身との対話ができるようになってから、これまでのつまずきや悩みに対する捉え方が変わり、すごく楽になったなということに今ごろになって気がつきました。
でも、自分自身とのコミュニケーションは、自分一人の力ではなかなかできないことも多いでしょう。それに自分一人で頑張る必要もないのです。そんな時は、コココにいるスタッフ達に頼ってほしいなと思います。コココの強みは、話し方やコミュニケーションなども含めて全てにおいて「正解を求めない」「目の前にいる相手の気持ちに寄り添う」姿勢を大切にしているということにあります。
私自身、耳が聞こえないことでこれまでたくさんの苦しみや悲しみも味わってきましたが、それ以上にたくさんの喜びや幸せを感じて生きてきました。それは、これまで関わってきた心優しい仲間達が私の「ありのままそのまんま」を受け止めてくれたからに他ありません。
コココの代表である水嶋先生をはじめ、スタッフ達も心の温かい人たちばかり。ミーティングなどでも安心して関わることのできる空間があり、本当にありがたいなと思っています。人とのやりとりやご自身の話し方について悩みを持っていらっしゃる方は、どうぞおしゃべり感覚で気軽にコココのスタッフの皆さんに話しかけてみて下さい。皆さんの言葉にできない悩みや気持ちが少しでも楽になり、軽やかに生きる日々に繋がるお手伝いができたら、スタッフも私も喜びます!!
話し方サポートコココ、詳しい内容もぜひご覧ください!
「音読」が嫌いだったあなたへ
代表のツイッターに寄せられたメッセージです。
「中学生のとき音読当てられると動悸が激しくなって喋れなくなる病にかかってしまいキツかったです…あれなんなんでしょうね?」
この方と同じ思いをしたことがある方、多いのではないでしょうか?
私も、話すのが苦手な方から、話すのが苦手だと思った発端が「学校の音読が苦手・嫌いだった」と聞くことも少なくありません。
音読が下手だった=話すのが下手
音読が苦手だった=これからも話すのが苦手、嫌い
ではありません!
学校教育の教科書音読は、声が小さかったり噛んだりすると先生に注意されたり、他の生徒にクスクス笑われて恥ずかしい思いをし、
かといって上手であれば先生がしっかり褒めてくれる訳でもない。
これでは話すのがひたすら怖いだけで、教科書の内容も頭に入ってきませんよね。
「声に出して内容を理解する」「人前で話す力を育てる」という音読の目的から完全逆走しているのです。
授業で生徒に音読をさせ、その生徒の声をしっかり聞き、生徒が一生懸命読めたこと、生徒の読み方の良いところを褒めてくれる先生……
もちろんいらっしゃると思う上で、代表もこんな先生には出会ったことがありません。
音読の意義がわかる先生や学校が増えてほしいと願いつつ。
コココでは、そんな「話すのが苦手」な方をサポートしています。
学校では教えてくれなかったあなたの声の魅力や、喋りづらい理由を診断し、効果的な練習を行っていきます。
まずはあなたの悩み、「コココ」に聞かせてください。
https://cococo-voice.com/contact